「Qute EX」はChordetteシリーズのDSD対応USB-DAC「QuteHD」の改良後継モデル。従来モデルQuteHDではUSB入力は2.8MHz DSDおよび192kHz/24bit PCMまでの対応でしたが、本機は5.6MHz DSDおよび382kHz/32bit PCMの再生に対応するなど、USB-DACとしての対応スペックが大幅にアップしました。
他のCHORD製品と同様に、汎用チップセットを使わずにタップ数・10,240のFPGA回路に独自のディスクリート構成のD/A変換アルゴリズム・パルスアレイDACを組み込んでいるなど、DA変換部や入出力などは同様です。
入力端子にUSB/TOSLink/同軸デジタルを1系統ずつ搭載。出力端子は、アナログRCA端子を2系統。電源はACアダプター。
従来モデル「QuteHD」も有償でQute EXにアップグレードすることが可能となっていました。
2015年に、さらなる後継機・「2Qute」(トゥーキュート)を4月3日に発売。オープン価格で226,000円(税抜)での販売が予想。
PCMは最高384kHz/32bit、DSDは最高5.6MHzに対応。入力はUSBと、光デジタル、同軸BNCを装備。出力はアナログRCA。 電源はACアダプター。と一見機能、性能は同じようです。
既存のDACチップを使わず、DAC回路はディスクリート構成のパルスアレイDACとCHORD独自のアルゴリズムを搭載というのも基本的には同様ですが、ポータブルヘッドフォンアンプ/USB DACのHugoと共通の第6世代FPGA・Spartan6を搭載。処理能力を表すタップ数は26,368で、QuteHD/EXの10,240の2倍超を実現。このFPGAの能力の向上が主な違いです。CHORDはこの部分を売りにしているので、大きな違いと言えます。しかも、従来のQuteシリーズからのアップグレードはできないとのこと。
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