春のヘッドフォン祭り2017において、数々の注目すべき新機種が発表されました。

たとえば、Acoustic Research(AR)の新DAP・AR-M200。

驚きました。バランスヘッドホン対応に4.4mm 5極のバランス出力(日本ディックスのPentaconn)を付けてきたからです。

4.4mmバランス端子と言えば、ソニーが主導して業界標準化を狙っていますが、本機の発表までは据え置き、ポータブル機ともにソニーしか採用していませんでした。他は2.5mmか、3.5mmばかり。このままこれまでにも何度もあったようにソニーの独自規格?で終わるかに見えました。そこに本機です。

しかも本機だけではありません。春のヘッドフォン祭り2017ではあのゼンハイザーも据え置きヘッドホンアンプの新機種・HDV 820を発表し、4.4mmバランス端子を付けてきたのです。

本機に話を戻すと、ヘッドホンアンプはクラスA、DACは旭化成エレクトロニクスの「AK4490EQ」を採用。FLAC/Apple Lossless/WAV/AIFF/DSD 11.2MHzの再生に対応。Bluetoothの送受信機能も備え、コーデックとしてaptX HDをサポートといった充実内容でありながらコンパクトでしかも、価格は何と4万円台を目指すというハイコスパぶり。

期待できるDAPが新たに登場したと言っていいでしょう。